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子どもはかわいいけど、母親になるのが怖い」子を持つ覚悟がもてない私のホンネ あおちゃんぺさんインタビュー

インタビュー記事

2024.11.28

インタビュー
子どもを持たない選択をする人たちのためのマッチングアプリ「ディンクスマッチ」がおくるディンクスマッチコラム。
第2回目は、ギャルタレントとして活躍する一方、SNSや各種メディアでの率直な発言と、それを支える知識・経験が高く評価されているあおちゃんぺさんが登場。今回のインタビューでは、彼女の人生観や、20代の一人として「子どもを持つか持たないか」についての考えを率直に語っていただきました。
本記事は、恋愛や性に関する取材経験が豊富で、自身の価値観の変化も体験してきたフリーライター・工藤まおりさんが取材を担当しています。

報道番組「AbemaPrime」のコメンテーターとして活動し、独自の視点と率直な発言で注目を集めるあおちゃんぺさん。

2023年には、埼玉県営プールでの水着撮影会中止問題に対し、自分を表現する人たちの生計に関わる問題として訴え、構想からわずか10日間で「水着撮影会やグラビア、アイドル、モデル、コスプレなど、自分を表現する場を守るべく魅力を伝えるパレード」を主催し話題になりました。(
参考記事

己の道をまっすぐ突き進む、そんなあおちゃんぺさんに子どもを持つことに対する素直な気持ちを語っていただきました。

子どもを持つ覚悟ができる日なんて来るの?

ーーあおちゃんぺさんは、子どもが欲しいと思ったことはありますか?
「子どもが欲しい」と思ったことは今までないですね。
9歳の時に両親が離婚して父子家庭になり、ヤングケアラーとして幼少期を過ごしたからか、子どもに自分と同じような寂しい経験をさせてしまったらという怖さがあります。

万が一にでも、私が子どもにそういうことをしちゃったら、自分のことを許せなくなりそうで、なかなか子どもを持つことに対し前向きに考えられません。

ーー今は不安な気持ちが大きいんですね。10代の若い頃からそんな考えでしたか?
いえ。18歳くらいの時は、“女性は子どもを産むのが当たり前”というような雰囲気が社会全体であったので、子どもが欲しいというよりも、漠然と私も子どもを産むのかなって思っていました。そのときの私は黒ギャル全盛期だったので、10人ぐらい女の子を産んでギャルサーを作ろうかなとか、男の子が生まれたらセキュリティみたいな感じで守ってもらおうかなとか、そういうことを考えたことはあります(笑)。

今は友達の子どもの成長を見るたびに、子どものステップアップってすごく楽しそうだなと思いますけど、自分が子育てするとなるとやっぱり怖いです。

他人の子どもを外からかわいいねって見てるぐらいが、私にはちょうどいいのかなって。

ーーもし、怖さがなくなったり育てる自信がついたら、子どもを持ちたいと思うのでしょうか。
んー……。

でも、そんな準備万全な状態になる日ってくるの?とも思うんです。 だから、私が産むとしたらある種、勢いが必要だなと思います。世の中では授かり婚に対して賛否両論あると思いますが、そのくらい選択を目の前に迫られないと決断できないくらい、子どもを持つことってハードルの高い存在になってると思います。

私は馬鹿正直に考えすぎなんでしょうかね。「子どもを持つ覚悟ができる日がくるのかな」みたいなことを、X(旧Twitter)で呟くと「なるようになるよ」と言ってくれる人もいるんです。でも、なるようになる、という気持ちで生まれた私は悲しい経験をしたので、そんな簡単に決断できないです。1回子どもを世に出したら、親として守る責任がある。けど、まだそんな自信がもてなくて。

子どもを産まなくても国に貢献できることがある

ーー「子どもを幸せにしたい」と思う気持ちが強ければ強いほど、子どもを持つ決断ってなかなかできないと思います。
今、私みたいな考えの方って多いと思います。

将来に対しての不安とか、経済的理由とか、パートナーとの関係性が不安とか、幼少期の記憶とか。いろんなものが絡み合って、産まないという選択を取っている人。

あと、私は山梨県出身なんですけど、地元の既婚者の同級生は子どもを出産している人が多いんですけど、都内にいる既婚者の同級生は出産している人がほぼいないんです。

仕事含め、東京は娯楽がすごく多いと思います。子どもを持たなくても、楽しく生きていける選択肢が無数にある。遊びも仕事もたくさん種類あるし、いろんな人と出会えるので、出産や子育ての優先順位が落ちてしまうのかも。

ーーしかし、少子化が進むと将来子どもたちの負担が増えてしまう可能性があります。その辺に関してはどう思われますか。
すごく難しい問題ですよね。でも、子どもを産むことだけが国に貢献することではないと思います。例えば、税金を多く支払ったりとか、子どもに関するボランティアをするとか、そういうことでもいいと思うんです。人の子どもを大切に育てていくために協力することだって、一つの子育てだと思うんですよね。

私が総合心理カウンセラーの資格を取ったのも、私のような境遇の子どもたちにボランティアでカウンセリングをしてあげたいっていう気持ちがあったからです。

今自治体と協力して、いろんな小学校を回ってカウンセリングをするような企画も進めてるので、子どもを産む、産まないに関わらず、私は子ども達に何かしたいと思っています。

パートナーとの関係は親友から「戦友」に

ーーあおちゃんぺさんは現在、子どもを持つことに対して前向きになれてないと思います。その気持ちは現在のパートナーさんに伝えてますか?
伝えてます。私の家庭環境以外にも、税金負担率の高さや、世界情勢とか、出産することが子どものためになるのかとか、今後の日本と子どもたちの関わり方とかについてよく話をします。パートナーもすごく真剣に考えてくれてますが、いつも答えが出ないままです。

今はとりあえずお互いにブライダルチェックを済ませ、私が30歳になるまではお仕事第1でやって、それ以降はまた相談しようという感じです。

でも年々、人の子どもをかわいいなって思う気持ちは大きくなっています。

子どもに対する気持ちは膨らむけど、その都度「これは一部分だけを切り取ってるからかわいいんだ」って冷静に考えるようにしています。

ーー今は2人でモヤモヤしている時期なんですね。今後、現在のパートナーさんとどういうパートナーシップを築いていきたいですか?
現時点では、親友みたいな感じです。私は恋愛っぽくなるのが好きじゃないので、いわゆるラブラブみたいな感じじゃなくて、親友になりたくて。

もし今後2人に子どもができたら、親友から戦友になると思うんです。この時代、一緒に戦っていく相棒。そんな風になっていきたいです。 

ーー親友じゃなくて戦友、素晴らしいです。もし子どもを持たなかった場合、お2人の関係性はどんなふうになっていくのでしょうか。
子どもがいなかったら、今の親友という関係のままずっといくんじゃないでしょうか。個と個が一緒に生活していくので、お互い個人を尊重しながら生きていくような形。

もう成熟した大人なので、正直お互い相手がいなくても生きていけるんです。私がいなきゃ生きていけないような人に魅力を感じないので、そういう相手をパートナーに選んだというのもありますけど。でもそういう関係って、たくましい相手でもあり、ちょっと寂しい相手でもあるのかなって。

子どもを持つにしても、持たないにしても、恋愛だけじゃ冷めてしまう日が来ると思うので、家族とか親友とか戦友とか、そういう恋愛を超越した存在でいたいなって思います。

あおちゃんぺさんの取材を終えて・・・
産もうか、産まないか迷っている正直で素直な気持ち。私自身も20代は気持ちで揺れ動いていたので当時の心の迷いを思い出し、共感しました。

子どもが可愛いという気持ちと、子どもを産んでいいのかという気持ちと、今の仕事を楽しみたいという気持ちと、迫りくる出産できる期限……。恐ろしいほど考えることが多くて、頭がパンクしそうになりますよね。

ただ、すぐに決断せずにパートナーと一緒に話し合いを重ねていく姿、素敵だと思います。今回あおちゃんぺさんのお話聞けて良かったです。ありがとうございました。


このコラムのライター

工藤まおり

工藤まおり

フリーランスPR・ライター

津田塾大学数学科卒。 新卒でリクルートスタッフィングに入社。 人材派遣営業を経てTENGAに転職。 TENGAと、女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRに4年携わったのちにフリーランスとして独立。 複数社のPR業務と恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。

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